2017.08.17

サマーナイトミュージアム「宵の美」in 国立西洋美術館

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夏期休暇前に仕事が終わってから、友達と、

上野の国立西洋美術館に行ってきました!

 

最近、プレミアフライデーの影響か、

金曜と土曜限定で特定の美術館や博物館が、夜の9時まで開館してます。

 

そこで、国立西洋美術館のル・コルビュジエ展を見に行ってきました。

 

 

実は、去年世界遺産になってからは初の国立西洋美術館です。

 

国立西洋美術館は1959年に開館しました。
第二次世界大戦が終わり、フランスにいた実業家、松方幸次郎が

集めていた「松方コレクション」という美術品が敵国財産として

フランスに没収されます。
日本とフランスの政府同士の話し合いにより、

数年後にフランスが日本に“寄付”という形で松方コレクションを返還します。
その時、その美術品を収蔵・展示するための施設をつくる事が条件としてだされます。

そのためにつくられた施設が国立西洋美術館です。

 

建設地も当時のルーブル美術館のジョルジュ・サール館長が

東京の上野を指定したそうです。

 

戦争後でお金がない日本には厳しかったかもしれませんが、

美術品の変換条件が美術館をつくることなんて、

さすが芸術の国フランスって感じです。

 

 

さて、この西洋美術館は、去年世界遺産になったので有名ですが、

設計は近代建築の三大巨匠と言われている、ル・コルビュジエ(1887-1965)です。
そして、実施設計・現場監督はコルビュジエの弟子である

前川國男、坂倉順三、吉阪隆正です。
物凄いメンバーですね。

 

 

まず入り口へ。
今まで何度も来ているのに気が付きませんでしたが、

外壁は玉石をモルタルで固めたパネルが貼られています。
こんな外壁見たことないし、思いつきもしないことに衝撃を受けます。

 

 

そしてル・コルビュジエといったら、「ピロティ」!
建物が中に浮いているような印象を受けます。
これは、ル・コルビュジエが世界で初めて提唱した建築様式です。

 

 

中に入り、常設展へ。
ここは19世紀ホールです。
ホールの真ん中には三角の明り取りがあります。

 

 

ル・コルビュジエ展は常設展のため、展示の一部がここから始まります。

ここには国立西洋美術館の模型が置いてあり、これがメチャクチャ精密!
部材を機械で切ったのか手作業で切ったのかはわかりませんが、

組み立てたのは手作業ですから物凄い根性ですね!

 

 

 

19世紀ホールからスロープで上にあがります。
そうすると19世紀ホールを中心にグルッと回る「螺旋状」に展示室が繋がっています。

 

このホールの大きな柱や他の展示室にもある柱は全部コンクリートに木目がついています。

メコマツという木材で型枠を作ってコンクリートを流し込んでいるようです。

おしゃれ!

 

 

これもル・コルビュジエのこだわりで、螺旋状に今後もどんどん増築すること

ができる「無限成長美術館」というのを提唱しています。
未だに増築はされてはいませんが、今後美術品が増えていっても大丈夫なように配慮

されている事が凄いです。

 

松方コレクションが展示してあるスペースにはコルビュジエの近代建築5原則の

一つである「連続した水平窓」があります。

 

当初はここから自然光を入れることにこだわりを持っていたようですが、

日本側から、自然光を入れると作品が劣化するという理由で、照明での採光に

なりました。

 

 

さらに進んでいくと新館に繋がっています。

新館は国立西洋美術館の設立20周年を記念してつくられたもので、

1979年に完成しています。

こちらは前川國男(1905-1986)が設計しています。

 

 

この新館が出来たおかげで中庭がつくられました。

毎回この中庭に出てみたいと思うのですが、出られない…。

 

今回、ル・コルビュジエ展を見に行きたくて夜の西洋美術館に行きました。

サマーナイトミュージアムは8月下旬頃までやっているので、

次回はライトアップされたら凄そうな

新宿美術館などに行ってこようかなと思っています。

 

ロビーにはコルビュジエの椅子も置いてありましたが、

人気過ぎて、あいてませんでした。

私も座りたかった…。

 

 

 

安藤 海